ブラウジングとは?図書館における効果的な本の選び方

この記事では、「ブラウジング」という本の選び方についてご紹介しています。

 

ブラウジングによって本を選ぶと、読書から遠ざかっている人も、本を読み切れる確率が高くなります。

 

ブラウジング。聞きなれない用語かもしれませんが、簡単に説明すると「気になる本を手に取ってぱらぱら読む」という、本の選び方です。

もしかしたら多くの方が、意識しないうちにこの方法で本を選んでいるかもしれません。

今回、あえてこの方法に焦点を当てる理由は、おすすめの本を紹介されたのに読了できずに読書から遠ざかっている方に、ブラウジングは特におすすめの本の選び方だからです。

詳細をどうぞご覧ください。

図書館用語のブラウジングとは?

図書館の本棚

 

ブラウジングとは、図書館用語で、利用者が目的の本を選んでいない状態で図書館の本棚の前に行き、本を選び、ぱらぱらページをめくって中身を確認する行為を指します。図書館情報学用語辞典第5版によると、以下のように規定されています。

ブラウジング

明確な検索戦略を持たないまま,偶然の発見を期待して漫然と情報を探すこと.原語は,家畜を放牧して飼料としての若葉や新芽を自由に食べさせることを意味した.文献を対象とした場合,書架上で図書の背表紙を気の向くままにながめ読みしたり,特定の目的を持たずに新聞や雑誌を手に取って中身を拾い読みしたりする行為などを含む.ブラウジングにより,情報検索とは異なった方向から関心事に該当する情報を偶発的に得ることもできる.

出典:コトバンク (kotobank.jp)

なんとなく本を選ぶ一連の動作が、ブラウジングという言葉で定義されるのが、少し不思議な気持ちになりますね。

このブラウジングで本を選ぶときの私たちは、本棚の前に立った段階で、具体的にどんな本を読むか、決めていません。

おおまかに、日本の小説にしようかな、芸術に関する本を探してみようかな、どんな雑誌置いているんだろう、という、曖昧な状態から本探しをスタートすることになります。

 

ブラウジングの手順とその方法

ブラウジングの手順は、以下のようになります。

 

  1. 本を選ばないまま図書館の本棚の前に行く
  2. 背表紙とタイトルを見る
  3. 気になった本を選ぶ
  4. ぱらぱらとページをめくる

 

それぞれ、簡単に解説します。

 

本を選ばないまま図書館の本棚の前に行く

とりあえず、興味のある分野の本棚の前に立ってみます。

たくさんの本が並んでいるはずです。

 

背表紙とタイトルを見る

本棚に、ずらっと並ぶ背表紙とタイトルを、確認します。

図書館では、基本的には背表紙とタイトルだけがブラウジングの手がかりになります。

読書好きで、作家さんについてご存知の方であれば、作者名も、選択の重要な手がかりになりますね。

書店でも、ブラウジングはできますが、書店では、図書館と違って、おすすめ本が平置きされていたり、おすすめコーナーに並んでいたりと、よりピックアップされています。そのため、書店での本の選定には、背表紙とタイトル(と作者名)以外の要素が加わることになります。

 

気になった本を選ぶ

背表紙とタイトルをもとに、気になった1冊を手に取ります。

本が多すぎてわからない!という方がいるかもしれません。

少しでも気になった本を軽い気持ちで手に取ってみてください。

背表紙の色や、フォントの好みで選んでもいいと思います。

 

ぱらぱらとページをめくる

ページをめくって、中身を確認します。

どのページをめくってもいいのですが、小説を選ぶならまずは最初の数ページをおすすめします。

 

特に、本が苦手な方は、最初の数ページでつまずきそうな本をムリに選ばなくていいと思います。

 

これを繰り返して、読みやすいと感じた本を選びます。

kindleなどの電子書籍でも試し読みはできます。ただし、多くの場合、すべてのページが読めるわけではありません。そのためブラウジングには、図書館(と、度が過ぎなければ書店)が適しています。

 

本が読めない人にブラウジングがおすすめな理由

本が読めない人に、ブラウジングをおすすめする理由を解説いたします。

 

フィーリングが合致した本を選びやすい

おすすめの本というのは、必ずしも、そのとき読みたい本ではない場合があります。

もちろん、おすすめの本は多くの人が面白い、有益だと感じるからおすすめされています。

しかし、流行しているから読んでみよう、とその本を読み通すことができる人は、もともと読書が苦手ではないかもしれません。

ブラウジングの場合は、興味のあるジャンルで、タイトルと背表紙から好みで選んだ、実際にページをめくって読みやすかった本を選択します。

そのため、本を選択した時点で、その人のフィーリングに合致している可能性が高いです。

 

読了できる確率が高くなる

フィーリングが合致した本を選ぶため、本を読み切れる確率が高くなります。

積読という言葉があるように、本を読み切れないまま積んでしまうことは読書好きあるあるです。

 

その積んでる本、おすすめ本だったから選んだ本じゃありませんか?

 

もちろんブラウジングでも、途中で「やっぱり読めなかった……」という可能性はあります。

ぱらぱらとページをめくって、本当に読めそうか確認する手順を、大切にしてください。

 

本好きな人にもブラウジングはおすすめ

本が苦手な方だけではなく、そうでない方にも、ブラウジングによって図書館(公共)の本棚の前に立つことはおすすめできる理由があります。

書店の場合、おすすめ本が平置きされていたり、おすすめコーナーに並んでいたりします。kindleなど、電子書籍でも、おすすめ本がピックアップで表示されます。

それらの本は、販売する側が売れると見込んだ本です。当然、売れる本を中心に、販売戦略を立てていくことになります。

一方の図書館では、基本的人権の「知る権利」を重視して、選書が行われています。

これに関する話は、じつは有川浩さんの小説「図書館戦争」で有名になりました。

 

 

この、図書館戦争の冒頭から出てくるのが「図書館の自由に関する宣言」です。

図書館の自由に関する宣言

図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することを、もっとも重要な任務とする。この任務を果たすため、図書館は次のことを確認し実践する。

第1 図書館は資料収集の自由を有する。

第2 図書館は資料提供の自由を有する。

第3 図書館は利用者の秘密を守る。

第4 図書館はすべての検閲に反対する。

図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。

出典:日本図書館協会

 

やたらとかっこいい宣言ですね!

 

図書館の本棚は、このかっこいい宣言に基づいて作られています。

知る自由を守るために、需要が多い分野も、少ない分野も、本が集められています。これは営利目的の活動では難しいことです。

また、本棚の前に立つことによって、情報の検索意図が明確な場合に辿り着きにくい情報に辿り着くきっかけになります。

選書方針が中立的な図書館の本棚は、それ自体が希少性が高く、おすすめの情報検索手段なのです。

 

まとめ

今回は、図書館における「ブラウジング」の方法を、解説しました。

 

  1. 本を選ばないまま図書館の本棚の前に行く
  2. 背表紙とタイトルを見る
  3. 気になった本を選ぶ
  4. ぱらぱらとページをめくる

 

本が苦手な方にも本好きな方にも、おすすめの方法です。

話題の本やおすすめ本を読んでみようとして挫折したという方には、一度このブラウジングの方法で、本を選んでみることをおすすめいたします。

 

 

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