「進撃の巨人」嫌いではないけれど。名作なのに苦手な理由

この記事では、人気コミック「進撃の巨人」が、名作だと思うにも関わらず個人的に苦手な理由について記載しています。

 

人気コミック(あるいはアニメ)「進撃の巨人」が苦手な理由を探求している方へ。個人的に名作だと思う理由と、それでも苦手な理由について考察しています。

 

最初に、私の「進撃の巨人」経歴について記します。

漫画の読んだ巻数と、アニメを観た部分は以下の通りです。

 

  • 漫画1~3巻、34巻(最終巻)
  • アニメ1期、2期

 

はい、ちゃんと読んでいませんし観ていません。

全然理解していない部類なのは自覚しています。

それでもあえて「進撃の巨人」を名作だと考えているのは、最終巻を読んだことと、YahooのTOPに掲載されたニュース記事がきっかけでした。

そして名作だと思いながら、なお苦手だと感じている理由についても、この記事では掘り下げています。どうぞご覧ください。

 

「進撃の巨人」Yahooニュースの記事について

 

このブログを書いたのは、Yahooニュースの記事になったリアルサウンドの以下記事を読んだのがきっかけでした。

『進撃の巨人』最終巻で描かれた「最大の謎」 ミカサの夢が意味するものとは?

 ※本稿には、『進撃の巨人』(諫山創)の内容について触れている箇所がございます。原作を未読の方はご注意ください(筆者)

出典:リアルサウンド

もちろん(と言っていいのか)このブログ記事にも原作のネタバレが含まれています。

原作未読で、ネタバレを知りたくないという方は、このブログを読まない方がいいでしょう。

ネタバレOKだという方は、次の段落へ進んでいただけたら幸いです。

 

 

「進撃の巨人」全巻読んでないけど名作だと思う理由

私が「進撃の巨人」を全巻読んでいないにも関わらず、名作だと思う理由は、2つあります。

 

  1. ループの設定が確定していないループものだから
  2. サシャ・ブラウスが死亡したから

 

これだけだと、「なんだそりゃ」って感じの理由ですね。

あくまで個人的感想なので、ご容赦ください。

詳しく説明していきます。

 

ループの設定が確定していないループものだから

まずは、出典のリアルサウンド記事の以下の部分をご覧ください。

そう――ここから先はいささかトリッキーな解釈になるかもしれないが、これまでミカサが何度も同じ人生(のうちのある期間)をループしていたとしたら、この夢の場面は、単なるイメージカットではなく、かなり重要な意味を帯びてくる。

具体的にいえば、まず、山小屋で死んだエレンに、「いってらっしゃい エレン」とミカサが声をかけるまでの時間の流れがあり、次の瞬間には、再び第1話の冒頭部分――すなわち、誰かの「いってらっしゃい エレン」という声で、子供時代のエレンが目を覚ますところに彼女が戻っている……というのが、ループの基本パターンだ。

この一定期間を、これまで何度か(回数まではわからないが)ミカサは繰り返していたのだと考えるのが、(少なくとも私には)『進撃の巨人』という物語を、とりわけ、第138話に出てくる謎めいた夢の場面を解釈するうえで、一番都合がいいように思える(ただし、「マフラーを巻く」という行為がどことなく「ループ現象」をイメージさせる点や、ミカサの「頭痛」と「記憶の再現」を関連づけるなら、第6話の彼女の一家が強盗に襲われた日まで戻るべきであり、実際、そこでは「この光景は今までに… 何度も…何度も見てきた…」という意味深なモノローグさえ挿入されているのだが、「いってらっしゃい」の言葉で過去と未来をつないだほうが「繰り返し」の構造としてはわかりやすいし、ミカサが山小屋での生活を幻視する場面でも、第1話の子供時代のエレンが居眠りしているカットが挿入されている)。

では、なぜ、今回のループではいつもと同じような展開(=山小屋ルート)にならなかったのかといえば、「あること」がきっかけで歯車が大きく狂っていったからではあるまいか。

それは、第123話で描かれている、エレンがミカサに「オレは… お前の何だ?」と問いかける場面を見てみればよくわかる。ミカサはそこで、戸惑いながらも小さな声で「家族…」と答えるのだが、これまでのループしていた世界では、おそらく彼女はそうは答えずに、「あと4年の余生を静かに生きよう 誰もいないところで 二人だけで…」(第138話)といって、山小屋へとそのまま二人で逃げていたのだろう。

とはいえ、仮にそんな誰かによって決められたループの仕掛けがあったとして、なぜ今回だけ、ミカサが「家族」と答えたのかまではわからない。もしかしたら、ループといっても毎回きっちり同じことが繰り返されているわけではなく、水面下では小さな変化があちこちで起きている、ということなのかもしれない。

出典:リアルサウンド

引用部分を読んで、「進撃の巨人」には「ループ解釈説」があるということを知りました。

「トリッキーな解釈」と前置きされていますが、「ループ解釈説」はライターさんの個人的解釈というわけではないようです。

ループ説は意見が分かれる所だとは思うが、凄い神話を作ったと言う事は間違いないと思います。

出典:Yahoo!コメント

ループなのかなあ………
散々ループっぽいと思わせといて、ループじゃなかったみたいな結末じゃないのかな?
過去と現在と未来が同時に存在するみたいなこと言ってたし。

出典:Yahoo!コメント

ループというよりかは、道の中でいろんな時間の流れが同時に存在していて、メインの流れとは違う可能性を垣間見た瞬間だと自分は解釈しました。

始祖ユミルの過去が変わる描写もあったので、道の上では時間軸が同時に存在していて、未来が過去にも影響を与えるということかと自分なりに考察しました。

壁を越えたらまた壁(比喩的なものもあり)の繰り返しで、ループがキーワードなのは確かだと思いますが!

本当に素晴らしく、美しい作品であることは、激しく同意です!!

出典:Yahoo!コメント

Yahooコメントから察するに、「ループ解釈説」は「進撃の巨人」考察の中ではそれなりに有力な説のようです。

ここからは「進撃の巨人」がループもの作品だったら、という前提で考えていきます。

ループもの、といえば「タイムリープ」にはじまり、数多の作品があります。

ループ設定があると、多くの場合、以下のようなことが起こります。

 

  1. 作品内の登場人物がループであることに気付く
  2. 作品内の登場人物がループであることに気付かなくても、作品内の情報で、読者がループであることに気付く
  3. 作品内の情報で読者がループであることに気付かなくても、作品外の情報(メタ情報)により読者がループであることに気付く

 

このように、どこかの段階で、読者は「ループであることに気付く」ことになります。なぜならばループもの作品において、ループは「仕掛け」だからです。

作品が面白くなるために、原則として仕掛けは、読者に理解されるものでなければなりません。

誰も気づかない隠しコマンドは、コマンド製作者にしか扱えませんよね。同じように、ループの仕掛けが読者に一切まったく伝わらなければ、それは作者だけにしか意味を持たない設定となってしまいます。

もちろん、作者にとって意味があれば、それでいい、という考え方はあります。しかし、とにかく仕掛けそのものが対外的な評価を得ることはないはずです。

さて、このループの仕掛けですが、多くの作品ではどこかの時点で「確定」します。特に1,3の場合で確定されがちです。

仕掛けだったの?なんだったの?で終わらせることは可能かもしれません。けれども、その曖昧さを単なる「放り投げ」にしないためには、設定の練り込みと運が必要ではないでしょうか。(ちなみに、運というのは、読者に恵まれる運です)

「進撃の巨人」は、現在2の「作品内の登場人物がループであることに気付かなくても、作品内の情報で、読者がループであることに気付く」に近い状況です。ループもの作品だと仮定したとき、読者の中で設定確定しないで成功した点が稀有で、素晴らしいと思います。

 

サシャ・ブラウスが死亡したから

身もふたもない見出しですが。

サシャ・ブラウスは、主人公エレンの同期の中でも、序盤から中核にいたキャラです。

漫画序盤とアニメ1期2期しか観ていない私ですが、一番好きなキャラがサシャでした。

最終巻を読んで、サシャが死亡していたことに気付きました……。

好きなキャラなのになぜ死んだ!!

と、思わなくもありません。

しかし「よりによって、あのキャラが!ここで死ぬ!」というのは、バイオレンス系作品においては、感情を抜きにすると必要なのかもしれません。

サシャは人気キャラクターだったようです。

まさしく「よりによって、あのキャラ」ではないでしょうか。

 

 

「進撃の巨人」嫌いではないけれど苦手な個人的理由

ここまで「進撃の巨人」を名作だと思う理由について語りました。

次に、名作だと思いながらも「進撃の巨人」が苦手な理由について語ります。

苦手な理由は2つあります。

 

  1. 巨人が人間を「頭から」食べるのが嫌すぎるから
  2. 人間が巨人化する設定に馴染めないないから

 

これまた「なんだそりゃ」って感じの理由ですね。

個人的感想なので、ご容赦ください。

詳しく説明していきます。

 

巨人が人間を「頭から」食べるのが嫌すぎるから

「進撃の巨人」のグロテスクシーンといえば、戦闘中の巨人の食人シーンです。

うっすらと笑みを浮かべたような顔つきの巨人が、他愛無く人間を掴んで食べる場面は、誰しも読んでいて(観ていて)嫌悪を感じるのではないでしょうか。

とはいえ、過激な殺人シーン、異形が人間を食らう設定などは、一定年齢向け以上の漫画やアニメを多く読んでいるとありがちともいえます。

どうして「進撃の巨人」の該当場面がとりわけ苦手に感じるのか、個人的には「頭から食べるシーンがけっこう多いから」というのが理由になります。

少し話は飛びますが、私はシシャモを頭から食べるのが苦手です。しっぽから食べるのはもっと苦手です。シシャモの顔を長時間見ながら食べるのは嫌なので、いつも頭から食べます。頭をかじるときは、いつも「えいっ」という気持ちで食べています。シシャモの味は大好きなのですが……。

世の中にはどうしても苦手なことというのがあるものです。

人によっては、黒板を爪で引っかく音が耐えられないほど苦手なはずです。私は、黒板を爪で引っかく音は嫌ですが耐えられます。

おそらく、私にとって「人間を頭から食べるシーン」が、許容範囲を超えて苦手なのだと思います。

 

人間が巨人化する設定に馴染めないから

バトルもの作品においては、主人公が強かったり、特殊な能力を持っているのはよくあることです。

エレンの場合は、「巨人化」という能力を持っています。

私は、この「巨人化」について、読んでいてどうしても違和感を覚えてしまったのでした。

たとえば、ガンダムのように超科学ロボットに乗ったり、エヴァのようにシンクロしたりは個人的に受け入れることができました。隊員がウルトラマンになるのも、鬼がでっかい赤ん坊になるのもOKです。しかし、なぜなのか、注射で巨人になるのは納得できなかったのです。

かなり理不尽な話ですね。

おそらく「人間の肉体が巨人化する」というのが入り込めなかった理由です。

ガンダムとエヴァは、乗組員と乗り込む巨大機体がイコールではありません。

隊員とウルトラマンはイコールで結ばれますが、コスチュームを着ています。つまりコスチューム部分が大きくなっていると考える余地があります。さらに、ウルトラマンは宇宙人です。厳密には人間ではない、と考えることができます。

鬼は元人間ではありますが、あくまで鬼です。妖怪です。厳密には人間ではない、で乗り切れます。

進撃の巨人のエレンは、人間です。

エレンが人間じゃなかったらすみません。私の中では人間の認識です。

しかも、巨人は裸です。服とか着てません。

「人間の肉体そのもの」が巨大化しています。

これが、私の中で「???」なのです。設定に馴染めません。

さらに、巨人化エレンの中には、小さいエレンがいます。

私の頭が固くて面白みがないせいかもしれませんが、どうしても「???」なのです。

実は、「鋼の錬金術師」も入り込めなかったタイプなのですが、たぶん同じような、若干違うような、けれども似たような理由だったのかもしれません。

 

 

まとめ

この記事では、人気コミック「進撃の巨人」が、名作だと思うにも関わらず個人的に苦手な理由について記載しました。

「進撃の巨人」を全巻読んでいないにも関わらず、名作だと思う理由は以下の2つです。

 

  1. ループの設定が確定していないループものだから
  2. サシャ・ブラウスが死亡したから

 

そして、名作だと思いながらも「進撃の巨人」が苦手な理由は以下の2つです。

 

  1. 巨人が人間を「頭から」食べるのが嫌すぎるから
  2. 人間が巨人化する設定に馴染めないないから

 

全ての人に受け入れられる作品というのは、様々な考え方がある以上、存在しないと思います。

たとえば、「進撃の巨人」が、人間が頭から食べられず、エレンが巨人化しない作品だったら、私はこの作品を好きになっていたかもしれません。

けれども、その場合の「進撃の巨人」が現在のように大ヒットしたかどうかは不明です。私が面白いと感じても、現在の多くの読者に評価された「進撃の巨人」ではなくなってしまうからです。

特に最終巻を読むと、エレンが巨人化してこその「進撃の巨人」だったのだろうと感じました。

つまり、たとえ私が個人的に苦手だろうが、現在の多くの読者に評価された「進撃の巨人」の設定こそが唯一無二の正解のはずなのです。

これは「進撃の巨人」に限らず、ファンが存在するすべての作品がそうなのではないか、と思うところです。

 

 

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